他力

『ヒーリングを加速させるためには、僕が脇にどき、指揮するのをやめなければならないということを最終的に理解したときの驚きといったらなかった。つまり、僕は後ろに退いて、高次のパワーの導きにゆだねなければならなかったのだ。

受け取るのだ、送ってはならない。

自分はヒーラーではなく、神のみが真のヒーラーである。僕は触媒、導管、増幅器または増圧器として、どういうわけかその部屋に招かれているのだ。』    

~リコネクションP165~

 

リコネクション&リコネクティブヒーリングでは、プラクティショナーも、ヒーリングを「受け取って」います。送ってはいません。

 

宇宙の知性、その方にとって今一番必要な事が起こるという絶対的な信頼のもとに、コントロールを手放して、一歩脇に退いて、ただ、触媒となります。

 

ちょうど今、五木寛之さんの「他力 Tariki」を読んでいて、完全に他力を実践できたら、すばらしいなぁと思っています。

 

リコネクションやヒーリングのセッション時に、クライアントさんには、マッサージベッドに横になって頂き、後は、特定の結果だけを期待せずに、セッション中の感覚を観察する、委ねてリラックスしているようお話しています。

 

特定の何かを期待せずにいる方が、思ってもいなかった経験をされたり、身体の痛みが消えたり…ということが起こっています。また、期待していた事とは全く違うところで(コントロールを手放している部分で)、ヒーリングが起こったり、加速される方もいらっしゃいます。

 

自分の能力、努力「自力」だけでは、うまく行かない時は、力んでしまい苦しくなる一方。人は、おおいなる大自然の一部であり、一人で無理せずに「他力」に頼るのではなく、時に、手放して任せるのが良いのだろうと思うのです。